ミニロボ2006 ルール
2006年 ミニロボコンルール
大会名称 : 第1回部内ミニロボコン
競技課題名 : 新入生観戦杯(カップ)
競技課題 : 競技には、自ら考えて製作したロボットを使う。各チームでオブジェを所定の位置に運び、その
得点を競い、より高得点のチームを勝ちとする。
チーム構成 : 各チームの構成は自由とするが、基本はS-ken部員とし、リーダーを一名とする。
競技形式 : 最初にリーグ戦を行い、4チームを選出する。その4チームで決勝トーナメント戦を行う。
競技規定
競技環境
1.競技フィールド
・競技フィールドは、「赤・白のロボットスタートゾーン」・「オブジェゾーン」・「得点ゾーン」から成る。
・得点ゾーンは、フィールドから高さ0mmの所を1点、100mmの2点、200mmを3点、350mmを4点とする。
・フィールドは、3枚の板で構成するので、多少(3mm以内)の段差が出来ると思われる。
・競技フィールドの外側には、壁(高さ30mm)を設ける。
2.障害物
・スタートゾーンとオブジェゾーンの間に、20×20×300(mm)の角管を配置する。乗り越えても良いものとする。
3.オブジェ
・オブジェは、ダイソーの紙コップを使用する。
・紙コップは上下を逆にし、口を下にして配置しておく。以降この状態を逆立と呼ぶ
・紙コップの底には審査用として、中心にφ8程度の穴を開けておく。競技中の禁止行為(3)に違反しない程度の
穴の利用は認める
・オブジェには、各色のビニルテープを貼る。
・オブジェは、4箇所のオブジェゾーン内にそれぞれ3個ずつ、合計24個配置しておく。
競技内容
1.競技時間
・競技時間は3分とする。
2.スタート
・セッティング時間は五分とする。その後、審判の合図によりスタートし、アラームと共に終了する。
・試合開始後もセッティングを行い続けることができるが、競技時間は経過する。
・フライング(スタ−ト合図までの、空中を含むスタートゾーン外への進入をさす)があった場合、セッティングからやり直す。
3.得点方法
・オブジェゾーンにある自分の色のオブジェを、得点ゾーンに置くことで得点とする。
・(オブジェが得点ゾーンに接地している上で、オブジェの中心が得点ゾーンのライン内(ビニルテープの上も含む)
に入っていなければ、得点とは認めない。)
・相手側の色のオブジェを得点ゾーンに置いてしまった場合、相手チームの得点とする。
・各得点ゾーンに設定した点数を得点とする。
・倒れている場合、得点とは認めない(正立は認める)。
・得点しているオブジェに別のオブジェを重ねた場合、下のオブジェの得点は無効となり、1番上のオブジェの得点とする
(重ねるの定義 : 逆立なら、下のオブジェの底面が水平に見て完全に隠れている状態。正立なら、上のオブジェの底面が水平に見て完全に隠れている状態)。
4.リトライ
・リトライの回数は制限しない。
・リトライ時に、すでに取り込んでしまっているオブジェがあれば、元のオブジェゾーンに戻す。
5.勝敗
・時間内に得点した点数の合計が高いほうの勝ちとする。
・時間外の得点は認めないが時間内のロボットの行動による重力、慣性での得点は認める。
・試合終了後、マシンをフィールド外に移動させてから点数を数えることにする。オブジェの重心がマシンに掛かっていて、
移動させた際に得点フィールド外に出てしまった場合は得点とは認めない。
・同点の場合は、より高い得点ゾーンに置いてあるオブジェの数が多いほうの勝ちとする。
例1)赤10点うちわけは1点×3個、2点×2個、3点×1個、4点×0個 白10点うちわけは
1点×6個、2点×0個、3点×0個、4点×1個なら白の勝ちとする。
例2)競技終了時に両者とも4点ゾーンに1個ずつ置かれている場合は3点ゾーンにおかれている
オブジェの数の多いほうの勝ちとするそれでも決まらないなら2点ゾーンの数で決める。
・上記の規定でも勝敗が決しない場合は、観戦者の挙手による投票で決する(試合中のチームメンバーと審判は除く)。
制約
1ロボットの制約
・ロボットの大きさは、スタート時に300×300×250の直方体に収まるものとする。
・ロボットの質量は4kg以下とし、質量にはロボット本体・電源・コントローラー・配線が含まれる。
・電源はマシン本体に載せる。
・ロボットの計量は各試合前に行う。
・試合ごとの質量の変化は認める。
・電源の電圧は24V以下とし、安全でないものは使用できない。
・競技開始後の変形、大きさの規定は無いものとする。
・スタートゾーンからの移動のための、バネや圧縮ガスの力を蓄えてはならない。
ただし、重力を利用した位置エネルギーと、1点以外の得点ゾーンへの移動を目的とする、バネや圧縮ガスの使用は認める。
・ロボットの構造や材料は人体に対して危険なものであってはならない。また高圧ガス及び爆発物の使用は禁止する。
・ロボットの操縦などに関しては安全対策を充分に行うこと。
・ロボットの分離は認めない。
2.競技中の禁止行為
・競技中の下記の行為は禁止行為とし、禁止行為を行った場合は、得点から2点の減点とする
(1) 相手のオブジェを競技フィールド外に落とす。
(2) 相手ロボットへの破壊行為。
(3) オブジェの、再生不可能なまでの破壊。
(4) 操縦者の競技フィールド・ロボット・オブジェへの接触(リトライは除く)。
(5) 競技フィールド・障害物を傷つける、変形させる、破損させる。
(6) 競技フィールド・障害物に、接着剤や粘着テープをつける。
(7) ロボットが競技フィールド外に接地する。
(8) 相手ロボットに故意に禁止行為をさせる。
(9) 相手ロボットを故意に遠隔操作する。
(10) 配線の1点以外の得点ゾーン・ロボット・オブジェへの接触(リトライは除く)
・禁止行為によって動かされた障害物などが、勝敗に大きな影響を及ぼすと審判が判断した場合には、競技を中断し
(競技時間の経過も中断)、禁止行為前の状態にして試合を再開する。
・フィールドに配線があり相手のマシンに影響を及ぼす場合、試合を中断し相手のマシンに影響を及ぼしてない状態にして試合を再開する。
・同時に複数の禁止行為が起きた場合は、複数の禁止行為が起きたものとする。
例)オブジェを同時に2つ破壊する。 → 2つの禁止行為とし、4点減点。
・1つの禁止行為によって別の禁止行為が起きた場合、一つの禁止行為とする。
例)赤チームの配線が白のオブジェに触れて、競技フィールド外に落ちる → 1つの禁止行為とし、2点減点
3.失格
・下記の場合、失格とする。
(1)「競技中の禁止行為」に3回違反した場合。
(2)同一チームが、1試合で2回フライングを犯した場合。
(3)「ロボットの制約」に違反した場合。
(4)故意に、競技フィールド、相手のロボット、オブジェ、障害物を変形、破損した場合。
(5)相手ロボットの破損を目的とした行為や危険な行為をした場合。
(6)審判団の注意や指示に従わない場合。
・一方のチームが失格となっても、支障のない限り競技は終了まで進行し、アイデアを披露できるようにする。
4.その他の制約
・既製キャラクターの使用禁止(名称も含む)。
・制御不可な飛行や浮遊の禁止
・妨害行為は認めるが、その行為から逃れるための行為によるロボットの破壊は禁止行為ではないものとする。
・上記の判断は、審判団がするものとする。